冬の薔薇 (創元推理文庫)冬の薔薇 (創元推理文庫)
著者:パトリシア・A・マキリップ
販売元:東京創元社
(2009-10-20)
販売元:Amazon.co.jp
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積ん読消化その2。連作なんだけど、夏至の森の方が面白かったなーw
冬の薔薇は、タム・リン伝説をめちゃくちゃオマージュしてて書いてる話。道理でDWJの9年目の魔法に似てると思った!!www
中世の話なんだけど、あまりにおとぎ話であんまり好みではなかったー。


夏至の森 (創元推理文庫)夏至の森 (創元推理文庫)
著者:パトリシア・A・マキリップ
販売元:東京創元社
(2011-01-21)
販売元:Amazon.co.jp
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こっちは、冬の薔薇の数世代後の話。実はこっちから先に読んだ。
現代舞台で、久しぶりの田舎に戻ったら妖精界と現代の境がすごく曖昧になっててあら大変ー。しかも自分も実は妖精との混血かもー!な話。
繕い物で魔法を封じるんだよー! 田舎の編み物サークルが実は魔女集団なんだよー! 編みこみと魔法を混ぜるとか、天才か!て思いましたね。情景がぶわっと広がりました。

てかまず、世界の境が不安定、ていう設定がすげーツボです。現実が急に信じられなくなったりする感覚。今までと違う側面を見つける。薄皮一枚剥がした向こうの、得体のしれなさ。ロマンがあります。
異世界ものの醍醐味は、現実世界との比較かなーと。千と千尋も好きだしね。

各登場人物視点の一人称が入れ替わる書き方なので、作品内の世界の見方と、作品外からの話の読み方がどちらも多角的でいいなーと思いました。もちろん、マキリップの美しい文体で読めるわけです! たまらん!
異世界ものにしては、最後はちゃんとハッピーエンドだしね。凝ってるけどファンタジーの原型には忠実で、オススメです。